ディズニー英語システム(DWE)を検討している保護者の方から、「将来、英検に役立ちますか」「何級くらいまで目指せますか」という疑問をよく耳にします。高額な教材なら、先々の成果が気になるのは当然です。

先に正直に書いておくと、教材を買えば自動的に何級に合格できる、という性質のものではありません。ただ、英語の耳や口を育てるうえで、土台づくりに役立つ可能性はあります。

この記事では、DWEと英検の関係を整理し、教材だけでは足りない部分と、補い方を具体的に紹介します。成果は個人差が大きく、保証されるものではありません。教材の内容や条件は、公式の案内でも確認してください。

DWEと英検の関係を整理する

まずは、DWEがどんな力を育てるための教材なのかを整理しましょう。ここを押さえると、期待値を正しく持てます。

DWEは、英語の「耳」と「口」の土台づくりが中心

DWEは、歌や映像、会話の練習などを通じて、英語の音やリズム、基本的な表現に親しむことを重視した教材だと紹介されています。つまり、リスニングやスピーキングの土台づくりが、中心になる教材と考えられます。

一方、英検では、リーディングやライティングなど、読み書きの力も問われます。そのため、教材だけで十分とは言い切れず、土台づくりと、試験対策は別物と考えておくのが現実的です。具体的な効果の考え方は、DWEだけでペラペラになるのかを考えた記事で解説しています。

リスニングが得意になると、英検の聞き取り問題で有利に働く場面があると考えられます。ただ、問題の形式や、設問の聞き取り方には慣れが必要です。耳が育っていても、本番で力を出し切るには、試験向けの練習が別に必要になります。

英検の級によって、必要な力は変わる

英検は、級によって求められる力が大きく変わります。やさしい級では、聞く力や基本的な語彙が中心ですが、級が上がるにつれて、読解や作文の比重が高まります。

そのため、DWEで育てた耳の力が、役立つ場面もあれば、別の学習が必要になる場面もあります。どの級を目標にするかによって、必要な準備が変わることを、頭に入れておきましょう。

英検の出題内容や形式は、変更されることがあります。受験を考えるときは、日本英語検定協会の公式サイトで最新の情報を確認してください。

目標にする級を決めるときは、英検の公式サイトで、各級のレベルの目安を確認するのがおすすめです。年齢や学年と照らし合わせて、無理のない目標を設定しましょう。焦って高い級を目指すと、子どもの意欲を損なってしまうこともあります。

実際の事例から分かること

サイトの別の記事で紹介している事例から、可能性と限界を考えてみましょう。

英検に合格した事例はあるが、再現性は家庭ごとに違う

DWEを使った子どもが、小学生のうちに英検の上位級に合格した、という事例も紹介されています。くわしくは、小学生が英検2級に合格した事例の記事にまとめています。

ただ、こうした事例は、教材だけでなく、家庭での取り組み方や、子ども自身の資質、他の学習の影響も大きいと考えられます。同じ教材を使っても、同じ結果になるとは限りません。事例は、参考として受け止めましょう。

事例を読むときは、その家庭が、教材以外にどんな学習をしていたかにも注目してください。通っていた教室や、家庭での読み聞かせの習慣などが、結果に影響している可能性があります。教材だけの成果と考えるのは、早計かもしれません。

「ペラペラ」と「英検合格」は、同じ目標ではない

英語で話せる力と、試験に合格する力は、重なる部分もありますが、同じではありません。話すのが得意でも、読み書きが苦手だと、試験で苦戦することがあります。

逆に、試験に強くても、会話が苦手という人もいます。目標を「英検合格」にするのか、「英語を使えるようになる」にするのかによって、選ぶ教材や学習方法は変わります。目標を最初に明確にしておきましょう。

「ペラペラ」という言葉の定義は、人によってさまざまです。簡単な会話ができれば十分と考える人もいれば、議論ができることを求める人もいます。目標を言葉にして、家族で共有しておくと、教材選びがぶれにくくなります。

結果だけを見て判断せず、プロセスにも目を向けてみてください。どんな時間をどのくらいかけたのかが書かれていると、参考にしやすくなります。

教材だけでは足りない部分

DWEを軸にするとしても、補いたい部分があります。具体的に整理しましょう。

読み書きの学習は、別途の対策が必要になりやすい

英検では、文章を読む力と書く力が重要になります。DWEが中心とする、耳と口の学習とは別に、文字の読み書きを練習する機会を作ると、安心です。

たとえば、絵本の読み聞かせから始めて、少しずつ文字に慣れさせる方法や、小学生になってからのワークブックなどが考えられます。無理に早く始めず、子どもの興味に合わせて進めましょう。英語絵本の読み聞かせの記事も参考になります。

読み書きの学習は、子どもが文字に興味を持ったタイミングで始めるのが理想的です。急がせすぎると、英語自体が嫌いになる恐れがあります。

読み書きの練習は、毎日5分の短い時間でも、積み重ねれば力になります。

試験の形式に慣れる練習も、必要になる

英検には、独特の形式や時間配分があります。形式に慣れていないと、実力があっても、本来の力を出し切れないことがあります。

受験を考える時期になったら、過去問や問題集で、形式に慣れる練習をするのがおすすめです。教材とは別に、試験対策の時間を設けるイメージです。通学や、オンラインの講座を併用する方法もあります。

形式への慣れは、短期間でもある程度身につけられると言われています。受験の数か月前から、過去問を使って練習を始めるだけでも、安心感が違います。ただし、無理のない範囲で、子どもに負担をかけすぎないよう気をつけましょう。

形式の練習は、結果の良し悪しより、慣れることを目的にするのがコツです。間違えても落ち込まず、楽しんで取り組めるよう配慮しましょう。

補う方法の選択肢

教材だけでは足りない部分を補う方法は、いくつかあります。

通学型の英会話教室で、アウトプットと対策を補う

通学型の教室では、人と話す機会が得られ、試験対策のコースを用意している教室もあります。たとえば、ペッピーキッズクラブについては、英検対策に関する記事を参考にしてください。

ただし、通学には、送迎や時間の調整といった負担があります。家庭の状況に合うかどうか、確認しておきましょう。

通学型の教室を選ぶときは、体験レッスンで、雰囲気や講師の対応を確かめるのがおすすめです。子どもが楽しく通えるかどうかが、続けられるかどうかを左右します。通学の負担と効果のバランスも、あわせて考えましょう。

通学型を検討するなら、振替の制度や、休会の条件なども確認しておくと安心です。事情が変わっても続けやすいかを見ておきましょう。

オンライン英会話で、話す機会を増やす

オンライン英会話は、自宅で、手軽に話す機会が持てるのが利点です。英検の面接対策としても活用できる場合があります。

たとえば、ワールドアイキッズの英検対策に関する記事では、小学生の活用例を紹介しています。費用を抑えたい家庭には、選択肢になります。

オンライン英会話は、予約の取りやすさや、講師の質、料金体系など、サービスによって違いが大きいです。体験レッスンを活用して、子どもに合うかどうかを、確かめてから選びましょう。無理のない頻度で続けられるかも、重要なポイントです。

オンラインは、保護者が近くで見守れる点も安心材料になります。子どもの様子を確認しながら、続けるかどうかを判断できます。

購入前に考えておきたいこと

英検を目標にするなら、事前に考えておきたい点があります。

目標を決めて、逆算して考える

英検の何級を、いつまでに目指すのかを、ざっくりでも決めておくと、必要な学習が見えてきます。目標がないまま進めると、成果を実感しにくくなります。

目標は、家族で話し合って決めましょう。子どもの意欲を最優先にして、無理のない設定にしてください。

目標は、「合格すること」だけでなく、「英語を使う楽しさを知ること」のように、過程を大切にした設定にすると、子どものプレッシャーが減ります。結果は、あとからついてくるものだと考えておくと、気持ちが楽になります。

目標を決めるときは、期限を厳しく設定しすぎないことも大切です。余裕をもったスケジュールのほうが、続けやすくなります。

迷ったときは、まず小さな目標から立てるのがおすすめです。

費用対効果を、冷静に考える

教材の費用が、目標に対して見合うかどうかは、家庭ごとに異なります。教材に加えて、補う学習の費用も、合計で考えておきましょう。

費用の考え方は、DWEの料金を解説した記事が参考になります。総額を見て、判断してください。

教材費に加えて、補う学習の費用や、受験料なども、総額に含めて考えましょう。年間で、どれくらいかかりそうかを、ざっくり計算しておくと、無理のない計画が立てられます。費用を抑えたい場合は、無料の教材や図書館も活用できます。

費用面で迷うときは、数年先まで見通して、総額で考えるのがおすすめです。短期の出費だけで判断しないようにしましょう。

まとめ:DWEは土台づくり。英検には読み書きと形式対策の補強を

DWEは、英語の耳と口の土台づくりに役立つ可能性がありますが、教材だけで英検に合格できると保証されるものではありません。成果は、家庭での取り組み方や、子ども自身の資質によって、大きく変わります。

英検では、読み書きの力や、試験の形式への慣れも必要です。これらは、絵本や問題集、通学型やオンラインの英会話などで補う方法があります。目標を決めて、逆算して考えましょう。

購入を迷っているなら、英検を目標にするかどうかも含めて、家族でよく話し合ってください。教材の内容や条件は変更されることがあるため、最終的には公式の案内で確認したうえで判断してください。

この記事の振り返りポイント
  • DWEは耳と口の土台づくりが中心で、英検合格を保証するものではない
  • 読み書きと試験形式への慣れは別途補う必要がある
  • 通学型やオンライン英会話で補う方法がある
  • 目標を決めて、費用対効果を冷静に考える